ライジング・コメント欄から
shiroさんの感想ご紹介です!
生放送を拝見しました。どうも視聴者の中に面白くないと言った方がいたそうですが、何が面白くないのかが分からない。いつも通りの軽妙洒脱、肩の力を抜いて楽しめる漫談?でしたよ。
一見無駄に見える「世間話」ですが、実はこれが大事ではないでしょうか。世間話を聞けば、その人が「世間」とどう距離を置いて付き合っているかが分かる。例えばコロナやワクチンにしても、あんなもん風邪だ、どんどん飲みに行こうぜと言う人もいれば、今(ワクチン)何回目?みたいな話をする人もいる。反世間が極まって陰謀論にまで飛んで行ってしまう人、世間べったりでマスクとワクチンが信仰になっている人、適度に距離を取れる人、いわゆる思想的態度が世間話に滲み出る。アカデミックな話だけから学びが生じるわけではないでしょう。むしろ庶民は世間話にこそ学ぶのではないか。頭でっかちのインテリがつまらないのは、こうした雑談や世間話の面白みや重要性を理解しないからでしょう。また、話術は「芸」ですから聞く側の力も問われる。落語と同じですね。
例の子供と公園の話や除夜の鐘の件もそうですが、おそらくは膝を交え、腹を割って話合えばどうにかなるであろうことが、深刻な対立に発展してしまってはいないか。取り付く島もないといいますか、人々の心の中に「出島」や「縁側」がなく、刺々しい角同士が常にぶつかり合うような世の中になってしまった。「対話の復権」をするにはどうしたらいいか。それが今後の課題ですね。
さいごに、絵本がどのような仕上がりなのか気になります。噛めば噛むほど滋味がするのが古典ですが、さてどうなるのでしょうか。
何を聞いてどういう感想を持つかによって、
聞く側の感性や知性も問われるという
ことになるわけですね。
といっても構える必要もなく、
ただ楽しんでいただければ
それでいいと思うのですが。